乙Py先生のプログラミング教室
初学者のためのプログラミング学習サイト

Google

今回はGoogleColabの
うれしいアップデート情報です

解説動画はこちら


 
Google Colabのアップデート


Google Colabに
うれしいアップデートが発表されました
それが「シークレット機能」の追加です

Google ColabでSecretsが
管理できるようになりました

シークレット(Secrets)というのは
API キーやパスワードなど機密情報の断片のことで
外部に公開するとまずいことになる
環境変数などで指定する文字列のことです


今までは外部にコード共有する際などは
これらの文字列を気にする必要が有ったのですが
これからはColabの機能で管理できるので
コード側を書き換える必要が無くなります

ということで
早速使い方を見ていきましょう



Secrets機能の使い方

画面左側の「鍵」マークから
「Secrets」管理画面に移行できます
aaa1




画面上で新しい情報として
追加していく事ができます

スクリーンショット 2023-11-04 16.08.39


「目」のマークをクリックすると
値が見れる様になります



コード側でこの値を使用する際は
「google.colab」の「userdata」を用いて
読み込みしたい環境変数の文字列を指定します

from google.colab import userdata

api_key = userdata.get('API_KEY')

openaiのAPIキーなど
コード上で指定していたものは
シークレット機能側に入力しておけば
コード側はそれを読み取るだけで良いので
安全かつ楽になりました!!!


ますます便利になる「Google Colab」
生成AI系のコード試しが捗りますね


今回はここまでです
それでは

今回は覆面算です

解説動画はこちら



さて覆面算とは、0から9の数字が対応する
別の記号に置き換えられた計算式を与えられて
どの記号が何の数字に対応しているかを推理して
完全な計算式を導き出すパズルのことです。

 
   A B C
+ A C B
————
   C B A

A=4,B=5,C=9


ルール
同じ文字には同じ数字
違う文字には違う数字が入る(0-9 , 最多で10種類)
一番左側の文字は0にはならない

これを解くプログラムを考えてみましょう。

1問目は

    S E N D
+   M O R E
------------------------
  M O N E Y


文字と数値の変換を行い
何も考えず総当たりでこの計算式が解けるかどうかで
判定してみます。
import itertools
from time import time
tm=time()

d1 = "SEND"
d2 = "MORE"
d3 = "MONEY"

for n in itertools.permutations(range(10) , len({a for a in d1 + d2 + d3})):
    data = dict(zip(sorted({a for a in d1 + d2 + d3}),n))
    if data[d1[0]]*data[d2[0]]*data[d3[0]]!=0:
        a1 = int(''.join([str(data[d]) for d in d1]))
        a2 = int(''.join([str(data[d]) for d in d2]))
        a3 = int(''.join([str(data[d]) for d in d3]))
        if a1+a2 == a3:
            print(data)
            print(a1)
            print(a2)
            print("-------")
            print(a3)
            print()
            break
            
print(time()-tm)

{'D': 7, 'E': 5, 'M': 1, 'N': 6, 'O': 0, 'R': 8, 'S': 9, 'Y': 2}
9567
1085
-------
10652

6.051903963088989

とりあえずは答えが出ましたね。

10個の数字から8個を取り出した
数字の順列は結構な数があります。

このプログラムだと
結構時間かかっちゃう感じなので
少し改良してみましょう。

変数に直接数字を受けたり
文字列に直すのやめたり
少し条件を加えてみましょう。
import itertools
from time import time
tm=time() 

def calc(p,q,r,s,t):
    return p*10000 + q*1000 + r*100 + s*10 + t

"""
  SEND
+MORE
----------
MODEY
"""
for p in itertools.permutations(range(10),8):
    s,e,n,d,m,o,r,y=p
    if s*m!=0 and (d+e==y or d+e==10+y):
        send  = calc(0,s,e,n,d)
        more  = calc(0,m,o,r,e)
        money = calc(m,o,n,e,y)
        if send+more==money:
            print(send)
            print(more)
            print("-------")
            print(money)
            print("")
            break

print(time()-tm)
9567
1085
-------
10652

0.5969181060791016

先ほどと比べると
10分の1くらいの時間で
終わるようになりました。


2問目です。

これはGoogleの入社試験の
問題らしいです。

  WWWDOT
ー GOOGLE
-----------------------
  DOTCOM

今度は引き算ですが
やることは一緒ですね。
import itertools
from time import time
tm=time() 

"""
WWWDOT
GOOGLE
-------------
DOTCOM
"""
for p in itertools.permutations(range(10),9):
    W,D,O,T,G,L,E,C,M = p
    if W*G*D==0: continue
    wwwdot = 100000*W+10000*W+1000*W+100*D+10*O+T
    google = 100000*G+10000*O+1000*O+100*G+10*L+E
    dotcom = 100000*D+10000*O+1000*T+100*C+10*O+M
    if wwwdot-google==dotcom:
        print(wwwdot)
        print(google)
        print("-------")
        print(dotcom)
        print()
        break

print(time()-tm)
777589
188103
-------
589486

2.180610179901123


こいつもまあまあ時間かかっちゃうので
早くなるように改良してみましょう。

こんな感じにしてみました。
import itertools
from time import time
tm=time() 

"""
WWWDOT
GOOGLE
-------------
DOTCOM
"""

for q in itertools.permutations(range(10),3):
    T,E,M = q
    if (T-E==M) or (10+T-E==M):
        for p in itertools.permutations(list(set(range(10)) - set(q)),6):
            W,D,O,G,L,C = p
            if W*G*D==0: continue        
            wwwdot = 100000*W+10000*W+1000*W+100*D+10*O+T
            google = 100000*G+10000*O+1000*O+100*G+10*L+E
            dotcom = 100000*D+10000*O+1000*T+100*C+10*O+M
            if wwwdot - google==dotcom:
                print(wwwdot)
                print(google)
                print("-------")
                print(dotcom)
                print()

print(time()-tm)

777589
188103
-------
589486

777589
188106
-------
589483

0.25487303733825684


1秒切るくらいに早くなりましたね。

注目すべきは1桁目です。
TからEを引いたらMになるはずなので
この3つの数字の関係性を先に計算し
合致するものだけ次に進みます。

残る6個の数字と組み合わせて
計算式を満たせば終了です。

そうすることで、だいぶ計算量が減りますね。

この覆面算パズルは
アルゴリズムを練習するのには
とても良い題材ですね。

色々改良して
早くしてみてください。

それでは。




このページのトップヘ