今回はゲーム理論にまつわる
プログラミング小噺です。
解説動画はこちら
ブライスのパラドックスとは
今回はプログラミングにまつわるものの小話です。
移動時間の短縮を目的としてネットワーク中に新たに
最短流路を作ったにもかかわらず、移動時間の短縮どころか
逆に移動時間が増加する場合があるという
交通工学におけるパラドックスのことです。
Start - End の経路をドライバーが移動する事を考えます。
A,B2つのルートが存在します。

この状態ではA,Bルートともに
かかる時間は80分になっています。

ここで新たなルート A - B を作ります。
ここを通ると元々Start - End を80分で行けていたところが
70分に短縮されそうですが

みんな一番時間の掛からないルートを通ろうとして
逆に時間が掛かるようになっていまいます。

実際にこんな事になっていた道路が有ったようです。
この現象における重要なポイントは
他のドライバーの行動を考えずに自身が最短経路を辿ろうとすると
逆に最適な状態にならない、というのがこのパラドックスにおける
重要なポイントです。
この考え方は、さまざまな分野で応用されています。
送電網
通信網
スポーツのチーム編成
選挙の投票 etc
プログラミングの分野でも表立って見えないですが
最適な状態を目指すために色々な所で使われています。
分散システムのリソース配分の最適化
レコメンドエンジンの推薦システム
広告配信のオークション
etc

今回はプログラミングに直接的には関わらないけど
裏ではすごく重要な考え方である
ブライスのパラドックスについて
お伝えしました。
今日はここまでです
それでは。
プログラミング小噺です。
解説動画はこちら
ブライスのパラドックスとは
今回はプログラミングにまつわるものの小話です。
ドイツのルール大学の数学者
ディートリヒ・ブライスによって提唱されたもので
ディートリヒ・ブライスによって提唱されたもので
移動時間の短縮を目的としてネットワーク中に新たに
最短流路を作ったにもかかわらず、移動時間の短縮どころか
逆に移動時間が増加する場合があるという
交通工学におけるパラドックスのことです。
Start - End の経路をドライバーが移動する事を考えます。
A,B2つのルートが存在します。

この状態ではA,Bルートともに
かかる時間は80分になっています。

ここで新たなルート A - B を作ります。
ここを通ると元々Start - End を80分で行けていたところが
70分に短縮されそうですが

みんな一番時間の掛からないルートを通ろうとして
逆に時間が掛かるようになっていまいます。

実際にこんな事になっていた道路が有ったようです。
この現象における重要なポイントは
ナッシュ均衡が必ずしもパレート最適ではない
ということです。他のドライバーの行動を考えずに自身が最短経路を辿ろうとすると
逆に最適な状態にならない、というのがこのパラドックスにおける
重要なポイントです。
この考え方は、さまざまな分野で応用されています。
送電網
通信網
スポーツのチーム編成
選挙の投票 etc
プログラミングの分野でも表立って見えないですが
最適な状態を目指すために色々な所で使われています。
分散システムのリソース配分の最適化
レコメンドエンジンの推薦システム
広告配信のオークション
etc

今回はプログラミングに直接的には関わらないけど
裏ではすごく重要な考え方である
ブライスのパラドックスについて
お伝えしました。
今日はここまでです
それでは。